2019年10月19日

2019年10月18日のつぶやき




































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2019年10月16日のつぶやき






































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2019年10月16日

『ミチクサ先生』(30〜33)

 

 その年の十二月、金之助は創設したばかりの浅草寿町の戸田小学校へ入学した。
 家の事情もあって近所の子供より一年遅れての入学だから、やすは心配した。
 ところが金之助、最初の半年で二級も進級してしまった。
 やすは早速、牛込にそのことを伝えに行った。小兵衛は、そうか、と言ったきりでさほど興味を示さなかったが、兄の大助は、
「あいつならそうだろうな。この先、授業が難しくなれば、もっといいもんが出て来るかもな」
 大助の言葉どおり、翌年の秋にはまた二級の特進をした。
 この年の初め、やすはすでに昌之助との離婚の手続きを取り、小石川にある父親の家に戸籍を復帰させていた。
 特進、”飛び級”は戸田小学校でも一、二名しかいなかった。他と違って授業料を取る学校だったので、優秀な子供が多かったのだが、金之助はそんな生徒の中でも群を抜いていたのである。

「金之助、おまえ特進をしたそうだな」
 大助が本を読んでいる金之助に言った。
「ほうそれが褒賞でもらった本か、どれ見せてみろ。箕作鱗祥か、こいつは天下の秀才だ。十五歳で開成所の蕃書取調の御用掛になった。学問をする場所に行けば、日本中から秀才が集まっている」
「ガクモン?」
「人が何事かを学び、学ぶことを問うて、己の身にはいることを学問と言うんだ。まあせいぜい頑張れ。やすが喜ぶ。ハッハハ」
 そう言って笑いながら家を出ようとする大助のあとを、二人の会話を土間の影から聞いていたやすが追いかけて言った。
「大助さん、お蔭で金之助もよく小学校へ通ってくれています。これからもどうぞよろしくお願いします。金之助はきっと立派な人になると私は思っています」
「やす、そういうのを親馬鹿と言うんだ」
 やすは家に戻って、息子を探したが、先刻まで居たはずの小机の前に姿がなかった。
「また、全部をおっぽり出してどこかへ行ってしまったのかしら……」
 そう、金之助のミチクサはすでに九歳のこの年からはじまっていた。

 金之助、学校へ出かけるふりをして、学校のある浅草にはむかわず、日本橋、京橋と言った繁華な街の中へ入って行った。
 何をしていたか?
 寄席小屋へ堂々と入って行った。
 十歳前後の子供に講談が果して理解できるのか、そんなちいさな子供が寄席に入れるのかと思われようが、江戸時代の中頃は寄席全盛の時代を迎え、各町内に寄席小屋が一軒あったほどで、繁華の町なら数軒の小屋があった。
 酒は一滴も飲まず、繁華での遊びもしない花長の小兵衛だが、こと芝居、浄瑠璃、落語の小屋へ子供たちが行くのは容認していた。
 兄、姉たちは芝居に涙し、笑い転げるのをおとなしい金之助はじっと見て、どこを面白がって、どこでしんみりするかを覚えた。
 寄席通いの下地は十分できていたのである。

 実は夏目家の一族には道楽者、見世物好きの系譜があった。金之助の祖父は無類の道楽者であった。
 家の中でも、芝居、浄瑠璃の話で盛り上がる。ところが、この祖父が遊び過ぎた。名主の蔵の金までも蕩尽した末、酒席で頓死した。
 その頃、名主を継いでいた息子の小兵衛も浄瑠璃節を習ったり、馴染みの女をこしらえていたが、父の突然の死と大変な放蕩にひどく苦労し、以来、遊びをやめてしまった。
 金之助は小学校の読本の内容の大半を、兄の大助から学んだ。要領は教師より的確だ。
「どうだい。寄席小屋にでも行くか。講談へ行こう。歌舞伎、芝居なんぞは女、子供の観るものだ。その点、講談は“筋立て”があるし、話のヤマ場で、胸がスゥーとする」
 その夕、連れて行かれたのが日本橋の“伊勢本”だった。
 
(※元の文章を大幅に削っています。全文は日経新聞朝刊10月10日〜10月13日発売分をご覧下さい。)



 夏目家の「見世物好き」って、エスプリというより、オタク気質に近い印象ですね。漱石が現代に生まれていたら、漫画とかアニメにどハマりするタイプのように思えます。
 落語とか講談に親しんだことが、のちの創作活動に役立だったのだとしたら、漫画家の魔夜峰央先生と同じですね。

パタリロ師匠の落語入門 (花とゆめCOMICS)
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